ザイパブログ

そういうときは、やはり資金確保が最優先だね。経費の見直しや営業はもちろんしないといけないけど、数カ月分の固定費を賄える資金が確保できていることが重要だね。

セーフティネット保証制度4号（突発的災害）のことだね。

今までも豪雨や地震といった突発的災害が原因で売上がダウンした会社に適用されていたので新設制度というわけではないけど、今回の新型コロナウイルス感染症が3月2日に、この融資の指定案件となったので改めて注目されている。
ただし、1年以上事業継続していることが条件になるので創業間もない法人などは今回の対象とならない。

売上ダウンの条件は２つあるよ。２つとも満たせば融資対象だ。

具体的にはコロナウイルスの影響が理由で、①最近1か月間の売上高又は販売数量（建設業にあっては、完成工事高又は受注残高。以下「売上高等」という。）が前年同月に比して20％以上減少しており、かつ、②その後2か月間を含む3か月間の売上高等が前年同期に比して20％以上減少することが見込まれること。の2点。

図にしてみると、分かりやすいかな？こんな感じになるよ

そういうこと。新型コロナウイルスは2020年2月18日から指定感染症となっているから、売上減少自体は2020年2月の実績と2019年2月の実績値で比較するのが手続き的には最速になるのだろうね。

あと、4号は信用保証協会にお願いする前に、会社所在地の市区町村の商工担当課窓口に認定申請書が提出が必要だ。
認定を受けてから融資申し込みとなる。この順番を忘れないことだね。

さらに、これも以前から制度としてはあるのだけど、4号の要件に該当しない場合は5号を使うという手段もあるよ。

・・・（いや、そんな雰囲気じゃないだろう）。
売上20％ダウンほどではないけど、やはり新型コロナウイルスの影響を受けて売上や粗利益が減っている会社が対象となる。

5号も要件は２つあるけど、5号は次のいずれかを満たせばＯＫ。両方満たさなくとも良いよ。

可能だよ。ただ、融資の限度額は4号と5号で合算されるので２つの制度で融資が倍になるとかではない。5号も4号と同じ、市区町村の認定が必要になることも憶えておこう。
あと、5号は売上見込みではなく、あくまで3カ月間の売上実績が前年同期比で５％以上ダウンが本来の要件ではあるけど、今は運用緩和されていて、4号同様見込みでもＯＫ。例示として「２月の売上高実績＋３月、４月の売上高見込み」はＯＫとされているよ。

セーフティネット貸付（経営環境変化対応資金）のことだね。この融資も4号・5号同様に売上ダウンの要件がある。
ちなみに売上ダウン以外の要件もあるので売上ダウンの要件を満たさなくとも対象になることはあるから、業績がダウンしているときは適用できないかの検討はしておこう。①②のいずれかに該当でＯＫ。

なお、飲食業・旅館業については「新型コロナウイルス感染症にかかる衛生環境激変特別貸付」も用意されているよ。次の2つの要件を両方と満たしていれば対象になる。
①最近1ヵ月の売上高が前年または前々年の同期と比較して10％以上減少しており、かつ、
②今後も売上高の減少が見込まれること