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頑張る会社をもっと強くする!節税ブログ
節税プランとして、すっかり定着した感のある倒産防止共済ですが、節税になるのは分かったけど、それを提案することが多い税理士事務所側の『実際に知っておくべき周辺知識』が欠けているケースも見受けられます。今回は、そのような視点で、まとめてみました。
後輩くん
センパイ、ボクが創業1年目から担当させてもらっているお客様が、苦節2年目、ようやく黒字になって、今年は節税も考える余裕がでてきました。
先輩さん
苦節2年・・・?。要は第2期の法人なのね。
先輩さん
ちなみに第1期が赤字だった場合は繰越欠損金もあると思うけど、そこは確認してる?
後輩くん
もちろんです。第1期は準備費用もかかって△100万円の赤字でしたが、第2期は今のところ200万円の黒字です。欠損金を差し引いた後で100万円が法人税の対象です
先輩さん
なるほど、創業2期目の節税策としては、お金にゆとりがあるなら、倒産防止共済がおススメだよ
後輩くん
第1期の法人は利用できない、アレですね?
先輩さん
そう、第2期からしか加入できないアレよ!経営セーフティ共済と呼ばれることもあるよ。ちなみに、個人事業からの法人化した場合で既に1年以上経過していれば、第1期からでも加入できるよ
後輩くん
節税できることはわかっているのですが、 倒産防止共済とは、そもそも何のために加入するのですか?
先輩さん
えーと、概要はこんな感じ。ちなみに個人事業者でも加入はOK。経費にできるよ。
倒産防止共済とは・・・
中小企業基盤整備機構が行っている制度であり、中小企業の連鎖取引による倒産を防ぐ目的で開始された共済制度となります。
ですので、企業が掛金を積み立てていくことで、お取引先様が倒産などをされた時に、無担保、無保証、無利子にて売掛債権の範囲内で貸付を受けることができます。(共済金の貸付)
また、積み立てた掛金というのは損金算入することができます。法人税の支払いをマイナスしてくれるので、節税対策にもってこいの制度となっています。年間限度額 月額20万円×12ヶ月=240万円の掛金を積み立てることで、年間では、100万円近い節税ができるというわけです。(実効税率24%として。中小企業における最低実効税率の目安です)
後輩くん
倒産防止共済の掛金については、こんな感じですね。最大月額20万円で掛け続けると、40か月でMAXとなり、それ以上は払えないです。
掛金について
?掛金月額 5,000円〜200,000円まで
?積立限度額8,000,000円
?税務上の取り扱い
個人事業者:事業所得の計算では、必要経費としてOK
法人:損金としてOK
先輩さん
掛金月額は5,000円〜200,000円の範囲内で5,000円単位での変動をさせることができる。 でも、加入してから40ヶ月未満の解約ですと元本割れとなってしまうから、解約時は注意してね。?
先輩さん
掛月額5,000円からでも加入することができるから、先ずは5,000円からスタートしてみて後々掛金を増やすのもオススメよ。
後輩くん
積立金の掛止めや積立限度額満額のまま、そのままにしておくこともできます。解約するときはタイミングも重要ですね?
先輩さん
そうだね、解約金は利益になってしまうので、黒字のときに解約すると課税されて、実質手取りが減ってしまう。赤字のときに解約するのが節税面では正しいね。業績の良い時に積立てながら節税をして、業績の悪いときに無税で解約というのがタイミングとしてはベストだね。
後輩くん
この掛金は、まとめて年払いすることもできますよね?あと、年払いすると割引もあると聞いてます。
先輩さん
翌月以降の掛金を納付した際に、中小機構から支払われる前納減額金のことだね。毎年6月に振り込まれるよ。ただ、直近の制度改正があったので金額は少なくなったけどね。
「掛金月額*0.9/1000*前納月数の累計=前納減額金」の計算式にて算定しますが、受け取れる金額が以前より少なくなりましたので、前納減額金をメリットとして加入されることは、あまり無いかもしれません。
後輩くん
加入手続きなどで気をつけることはありますか?
先輩さん
銀行な窓口を経由して、中小企業基盤整備機構へ申し込む。ただ、各種届出書類を当月5日までに、中小企業基盤整備機構が受理したときのみ、当月から適用される。当月6日以降に受理したときは翌月から変更された内容に基づく掛金の請求がスタートするよ。銀行窓口に5日に提出しても、機構へ到着するのは6日以降になってしまうから、掛金月額を変更したい時や掛金を止める場合などは、申し込みの日にも気をつけてね。
後輩くん
なるほど、年払いするなら決算月の5日までに、ですね。実務としては、機構に書類が届く日数を考えて、遅くとも決算月の3日目ぐらいには手続きを済ませたいところですね。
先輩さん
そうだね、節税は余裕をもって進めたいね。
後輩くん
倒産防止共済は、加入は手続きを間違えなければOkですが、改めて解約時の出口戦略が難しいですね・・・。払ったときは経費だけど戻ってきたら利益。それを忘れないようにします。
先輩さん
おっ、成長したね〜。そのとおり。倒産防止共済はあくまで今の利益を将来(解約時に)先送りできる節税プラン。だから企業が右肩上がりに成長をしていると解約のタイミングは難しい。退職金・大規模修繕などの大きい支出がでるタイミングで解約することがベスト。ただ、そのまま解約せずに、ずっと塩漬けしておくのもOKなので、節税の心強い味方であることは間違いない。万が一何かあった時の保証として頼もしい制度だしね。
後輩くん
デメリットとては、40ヶ月未満で解約すると、掛金の元本割れとなってしまいます。元本割れを避けることを優先すると、40ヶ月は実質資金がロックされてしまいます。流動的なキャッシュとは別に、余裕資金で積み立ていくのが、ベストです。そして積立額の部分解約はできないので、ご注意下さい。
先輩さん
そうね、加入時の節税効果も、掛金解約時のタイミングも、すべてザイムパートナーズに相談してね!節税シミュレーションはザイパで決まりよ!
後輩くん
宣伝かよ・・・。
先輩さん
面倒な書類記載も、後輩くんがやってくれるから安心してね!
後輩くん
押し付けかよ・・・。トホホ。
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