ZAIPA BLOG

ザイパブログ

【ザイパブログ】ザイムパートナーズスタッフのブログ

2015/12/21

当所は社員を大切にする社労士事務所です

スタッフの吉田アヤノです。

 

休日にショッキングなニュースがありました。

 

皆さんもご存知かもしれませんが、愛知県の社会保険労務士が社員をうつ病に罹患(りかん)させる方法」と題した文章をブログに公開していたことです。

 

http://mainichi.jp/articles/20151219/k00/00e/040/202000c

 

ブラック社員を手っ取り早くうつ病にさせ、会社にリスクの無い形で退職に追い込むといった非倫理的な方法を堂々とネットに公開していたのです。

 

同じ社会保険労務士として、恥ずかしい限りです。

 

会社の指示に従わない社員、モチベーションが低い社員、自分の権利ばかり主張する社員などは、世間一般では「ブラック社員」と言われています。

 

確かにブラック社員は会社にとっては悩みの種です。

 

ですが、悪いのは本当にブラック社員だけでしょうか?

 

会社の指示に従わない社員
⇒指示の目的をきちんと本人が納得いくまで繰り返し指導しましたか?

モチベーションが低い社員
⇒もしかして、上司に対する不信感が士気の低さの原因とは考えられませんか?

自分の権利ばかり主張する社員
⇒自分の現状を客観的に見るよう促す会話の努力をしましたか?

 

誤解の無いように言っておきますが、「ブラック社員も大切にしましょう」と伝えたいわけではありません。
ブラック社員に見切りをつけて退職させることは可能かもしれません。

 

しかしながら、これは根本的な解決といえるでしょうか?

 

第2、第3のブラック社員が出現したら、同じように切り捨てるのでしょうか?

 

そんなことをしていたら、社員はどんどん減ってしまうでしょう。

 

さらに、求人広告を出してもヒトが集まりにくい現在において、人手不足は死活問題です。

 

ヒトを雇用し、育成するためには、企業努力が最も大切です。

 

しかしながら、その努力もせずに一足飛びかつ不合理な方法を教えるのは社会保険労務士ではありません。

 

社会保険労務士ならば、

 

・ブラック社員を採用段階で見極める方法
・ブラック社員をホワイト社員にする方法

 

をアドバイスし、それでもダメな場合に適正に退職へ導く方法をアドバイスすべきではないでしょうか?

 

インターネットで簡単に情報が得られる現在において、社会保険労務士のあり方も見直されつつあります。

 

当所は、ヒトを大切にし、ヒトが集まる会社を増やすことが我々のミッションです。ミッションを実現するために、悪徳社労士は不要です。

 

社労士として、大切なことを考えさせられた今回の事件でした。

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